（前回のあらすじ）
---5年にわたる修行の末、『なめこ栽培手作りチョコ』キットを手にし、"チョコレート王子"として帰ってきたダンボールなめこ。
果たして、『なめこ栽培手作りチョコ』キットの詳細とは...!?

前回の記事はこちら
なめこのショコラティエ（前編）





都内某所の東京都港区ビーワークス本社には沢山のメディアが集まり、チョコレート王子の新作チョコを今か今かと待ちわびていた。






ダンなめ「さあ、それじゃあ...」

ダンなめ「ぬめぬめで ふにふにで ひんやりこ しましょうか。」



--- カシャ！ カシャ！ カシャ！ ---


一斉に焚かれるフラッシュの中、ダンボールなめこは華麗にチョコレートを作っていく。
その姿は、5年前の彼とは見違えるようだった。



ダンなめ「チョコペンで線をなぞっていると...」

ダンなめ「漢字ドリルで花まるをもらったことを思い出すよ。」


本人はオシャレで気の利いたコメントを言っているつもりのようだが、残念ながら我々には何を言いたいのかさっぱり分からなかった。



----　パシャ！パシャ！パシャ！　----



華麗に模様を描いていく姿に誰もが息を呑む。
言動の支離滅裂さとは打って変わり、手さばきは繊細そのものだ。


ダンなめ「これが本場のテンパリングです。」



ダンなめ「テンパリングがチョコレートづくりの命なんです。」


覚えたての専門用語を連発する王子。
残念ながらこの作業は「テンパリング」ではなく「湯せん」である。



ダンなめ「型にチョコを落とし込む時が一番緊張する。」



ダンなめ「そう、卒業式で名前が呼ばれた時くらいに。」






型にチョコを流しこんだら、あとは冷やして完成だ。



手作りチョコの作業はとてもシンプルである。


...待つこと30分...




ダンなめ「お待たせしました。」

ダンなめ「こちらがなめこさんのボンボンショコラです。」


ボンボンショコラとは、中に詰め物をした一口サイズのチョコレートのことである。
中に詰め物はないため、このチョコレートはボンボンショコラではない。


とまあ、そんなささいな間違いはどうでもよくなるぐらい、



なめこチョコかわいい！

（んふんふ）



チョコなめこさんもかわいい！

（んふんふ）



ラブなめこさんもかわいい！

（んふんふ）



その可愛さに吐息がこぼれる中、ダンボールなめこの取り出した物にメディア陣は更に驚愕した。




...なめこがデザインされた、オリジナルデザインの包装材！


なんと、『なめこ栽培手作りチョコキット』はプレゼントとして包装するところまで考えられているのだ。


...


... ...


ダンなめ「愛のこもった手作りチョコレートで市販品の2倍！」



ダンなめ「チョコレートとホワイトチョコでさらに2倍！」



ダンなめ「そして、オリジナルデザインの包装を加えてさらに3倍の手作りなめこチョコの完成だーっ！」



ダンなめ「この破壊力は、世界に名だたる高級チョコをも凌駕する計算だぜ！」（？）



まさにファンタスティック！


こうして『なめこ栽培手作りチョコ』発表会は大盛況の中、幕を閉じた。
その後、果たして彼はみんなに愛されるショコラティエになれたのか。

その結末はこの写真をご覧いただき皆さんに判断してほしい。


愛くるしい姿のなめこたちが、きっと大切な人にあなたの気持ちを伝えてくれるハズ。


ダンなめ「みんなもつくってア・ラ・モード♪」

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修行に出なくても、誰でもチョコレート王子になれる
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なめこの型はチョコレートづくりだけではなく、夏はジュースを凍らしてなめこアイスを作ってみてもおもしろいかも♪