ダンボールなめこ突撃ルポ（前編）：　東ハト関東工場で「なめこスナック」が出来るまでを追った！！

2013.5.14注目ネタ

「はぁああ〜るばるきたぜ」

「東ハト〜♪」

そんな鼻歌を口ずさみながら軽快な足取りでやってきたのは「東ハト関東工場」。

巷で工場見学が流行っていると聞いたなめぱら取材班は、情報感度の高さをアピールする便乗企画として「ダンボールなめこ突撃ルポ」を画策していました。

図々しくも東ハト様に工場見学をしたいと願い出たところ、海より広い寛大な心を持つ企業・東ハト様から、今回は特別にと許可をいただきました！

そんな訳で「なめこスナック編」「なめこビスケット編」の全２回に分けてその模様をお届けします！！

▼工場見学と聞いて取材に同行したBWGスタッフたち

いそいそと着替えていざ工場内へ！！

と思いきや、我々を待ち受けていたのは粘着ローラー。
▼全身をコロコロして衣服についたゴミを除去

更に手と爪の間を念入りに洗ったら...

謎の小部屋に入るよう指示されました...ここはいったい？

実はこの装置、扉が閉まると頭のてっぺんからつま先まで全身に強風を吹き付けてくる巨大送風機。（ちょっと楽しい）
風の力で小さなゴミまで吹き飛ばし工場の製造ラインに入らないようにしているそうです。

少し前置きが長くなりましたが、これら一連の手順を経てようやく工場に入ることが許されるのです！！
厳しい衛生管理の一端を知っていただければと思い紹介させていただきました。

さて、それではいよいよ「なめこスナック」生産ラインに突撃です。

まず目に飛び込んできたのは、謎の黄色い粉末。一体何だと思いますか？

これ「コーングリッツ」と呼ばれるトウモロコシのつぶを乾燥させて粉にしたもの。
これが「なめこスナック」の原料なんだそうです。
なめこがトウモロコシでできていたとは、いやはや驚きですな。

さてここからどうやってなめこになるのかしら？

ふむふむ、まずは巨大ミキサーで水を加えてまぜまぜ...

水と混ざり合ったコーングリッツは、次に「パフマシーン」なるものに流し込まれます。

ぬんっ！？

結構すぐなめこになるんだね。
ちなみにこの時点ではサクサク感とは程遠いふにゃっとした食感で、味もついていません。

これ、写真だと全く伝わらないのですが、裏ではけっこう凄いことやってるんです。
「パフマシーン」の出口はなめこの形をしていて、ここに熱と圧力を加えると、ぶわっと膨らんでなめこになるんです。

何を言ってるかわからねーと思うが、俺もわからないのでそのまま続けます。
「なめこスナック」の製造過程で一番難しいのが、「パフマシーン」でなめこの形をつくることなんだそうです。

というのも同じ熱と圧力をかけても、その日によって毎回なめこの形が変わってしまうんですって。
コーングリッツは自然のものなので、たとえ同じ時期に同じ産地で収穫したトウモロコシ（コーングリッツ）でも、袋ひとつひとつデンプンの含有量や水分量などのコンディションが微妙に異なります。
しかも季節や天気の影響で工場内の気温・湿度なんかも日々変化します。

だから「なめこスナック」を作るときは毎日コーングリッツのコンディションや気温・湿度とのバランスをみながら、きれいななめこの形ができるように毎回「パフマシーン」を微調整しなければならないんです。
次になめこスナックを食べるときは、たゆまぬ努力の結晶であるなめこの形に思いを馳せてみてください。

さて、さきほどの「なめこスナック」の素を、チョコレート風味の蜜でコーティングすれば・・・

おー！おいしそう！！（というかおいしい）

味はもう「なめこスナック」になっています。
しかしまだ水分が多くて食感がもうひといきorz

そこで一気に乾燥させます。
巨大乾燥機を通ると、その先にはあのサックサクの「なめこスナック」が・・・！

大量の「なめこスナック」が産み落とされていきます。

更に不良品がないかチェック。

人の目で見て、形の良くないなめこなどを除去します。

ベルトコンベアーで運ばれた「なめこスナック」は、居合わせた男子の心を鷲掴みにしたマシーンに行き着きました。

これは「コンピュータスケール」と呼ばれる自動計量機なんです。
こんなに大量に処理しているのに、瞬時に計量する超絶スペックのすごいやつです。

どのようにして計量しているかというと、
１．いくつもある計量器へ、小分けにして「なめこスナック」を入れる
２．それぞれの重さを計量する
３．規定の重量になる組み合わせをコンピュータが瞬時に選び、それらを合わせて袋詰めする

頭のいいやつですね〜。

その脇にセッティングされているのは内袋用のロール。なめこがいっぱい！