【なめこ文學全集】連載第32回『ナイチンゲールと薔薇の花』｜なめこぱらだいす★なめこ公式サイトの跡地

【なめこ文學全集】連載第32回『ナイチンゲールと薔薇の花』

2015.3.31注目ネタ

バラの花言葉は色や形、さらに本数などによっても異なるってご存知でしょうか。

中でも「真っ赤なバラ」といえば誰しもが知る「情熱」「愛情」の象徴。

それが「赤いバラの"つぼみ"」なら「純潔」「純粋な愛」「あなたに尽くします」という言葉に、「"しおれた"赤いバラ」なら「はかない」という言葉になるんですって。

はたまた「赤いバラの"葉"」にも花言葉（"葉"なのに...）があって、その意味は「あなたの幸福を祈る」なんだそうです。

純潔...情熱的な愛...はかなさ...そしてあなたの幸福を祈る...。

今回の『なめこ文學全集』では、そんな「赤いバラ」と健気な小鳥「ナイチンゲール」の献身を描いた童話『ナイチンゲールと薔薇の花』を取り上げます。

ナイチンゲール（=カゲロウなめこ）は"西洋のウグイス"とも呼ばれる美しい鳴き声を持つ小鳥です。

木陰で休んでいると目に涙を浮かべた学生（=なめこ）を見つけました。

なめこのくせに何やら小難しいことを叫んで青春に酔いしれております。

「賢者の著書を読んで哲学を極めたというのに」

「赤い薔薇一輪を得られぬことで僕の人生は惨めになるのさ！」

どうやら学生には想い人がいて、その女性から赤い薔薇を所望されたご様子。

しかし学生は貧乏なので赤い薔薇は文字通り"高嶺の花"。

自宅の庭に咲く薔薇はどれも赤くない薔薇ばかり。

悔しさでいっぱいの表情を浮かべる学生を一目見て、ナイチンゲールさん思わず...

フォーリンラブ。

実はナイチンゲールさん、美しい薔薇を世話する学生に密かに想いを寄せていたのです。

もちろん学生は人間、ナイチンゲールは小鳥、恋愛対象になれるはずもありません。

それでも構わずにナイチンゲールは愛する学生のために赤い薔薇を探しに翼を広げるのでした。

広い庭のあちこちで、美しく咲く薔薇の木々に出会います。

海の泡のような白い薔薇

人魚の髪のような黄色い薔薇

そしてついに真っ赤な薔薇の木に辿り着きます。

しかしここで困ったことが発覚します。

赤い薔薇の木は厳しい冬のせいで花を咲かせることができないと言うのです。

愛に生きるナイチンゲールは必死に訴えます。

「赤い薔薇一輪　ただそれだけがほしいのよ！」

すると薔薇はしばらく考えてから、「赤い薔薇」を手に入れるための恐ろしい条件を口にしたのです。

その条件とは...

「月明かりの下で薔薇に歌いかけて花を咲かせ、胸に薔薇の棘を突き刺してその血で薔薇の花を染め上げる」こと。

「恋は命より尊い」と羽ばたいたナイチンゲールの声は届くのか！？

ただ純粋に愛する者の幸せを願った小鳥の想いを是非受け取ってください！！

『なめこ文學全集』の「ナイチンゲールと薔薇の花」はコミックスピカNo.42に掲載されています。
志村貴子先生×黒髪ロング×セーラー服というダンボールなめこが愛して止まない3コンボカバーイラストが目印です。（Amazon）

表4のデザインも素晴らしいです。

〜お知らせ〜
実はコミックスピカは今号が最終号となります。
これに伴い『なめこ文學全集』は無料Webコミック誌「デンシバーズ」（2015年4月30日オープン）に移籍となります。

〈『なめこ文學全集』担当編集（べ）氏よりなめぱら読者の皆様へ〉
「コミックスピカをご愛読いただいた皆様ありがとうございました！新Webコミック誌「デンシバーズ」では最新話をダイジェストではなく全ページ無料で公開します！なめぱら読者の方にはより手軽に『なめこ文學全集』をお楽しみいただけると思いますのでご期待ください！！」

デンシバーズ
http://denshi-birz.com/

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