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2013.10. 8

新説 羅生門

ある日の暮方の事である。一人の下人(げにん)が、羅生門(らしょうもん)の下でなめぱらのネタに頭を抱えていた。
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どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる遑(いとま)はない。
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下人は、手段を選ばないという事を肯定しながらも、当然、その後に来る可き「過去ネタの焼き直しになるよりほかに仕方がない」と云う事を、積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。
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下人は、守宮(やもり)のように足音をぬすんで、やっと急な梯子を、一番上の段まで這うようにして上りつめた。
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下人の眼は、その時、はじめてその死骸の中に蹲(うずくま)っている人間を見た。
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胡粉色(ごふんいろ)の着物を着た、背の高い、痩(や)せた、黒髪頭の、猿のような老婆である。
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その老婆は、右の手に削いだ鉄(くろがね)の針を持って、その死骸の一つの顔を覗きこむように眺めていた。
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髪の毛の長い所を見ると、多分女の死骸であろう。
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すると老婆は、鉄の針を、海綿の間に挿して、それから、今まで眺めていた死骸の首に両手をかけると、丁度、猿の親が猿の子の虱(しらみ)をとるように、その長い髪の毛を一本ずつ抜きはじめた。
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髪は手に従って抜けるらしい。
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つづく

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