この記事は「〜夏の日の2013〜　海となめこのアバンチュール・前編」（//namepara.com/atochi/info/madoromi/2024.html）のつづきです。


〜土日明けのビーワークス社内〜




そこに、うなだれる菌類が一匹...



「ほんとは社員旅行でグアムに行くはずだったんだお」





「でも台風27号が発生して飛行機が飛ばなかったんだお...」




「だから自費でグアムに行くお！」






というわけでグアム旅行の資金獲得のため内職を勝手にはじめたダンなめ氏。（注：ビーワークスは副業禁止です）




「未経験者も実力しだいですぐに高収入を目指せる」
「なめこのクリアマスコットを仕分けるだけの簡単なお仕事だお！」




「目標をセンターに入れて仕分け！」




「手に職をつけるとは正にこのことだお！」








【10分後】

「さすがに飽きてきたお...」









【90分後】

「............」




「...これで...最後だお...」





「完成...！！」





美しく仕分けられたクリアマスコットはさながら水晶のように輝いている。






「さっそく仕分けたなめこをグアム旅行代金に交換しにいくze！！」




「うおおおおおおお」




ガタッ




ドンガラガッシャーン！！！





「.........」





地べたに這いつくばり、もはや言葉を発することさえままならない。
あと一歩のところでグアム旅行の夢がついえたダンボールなめこは悲しみの涙に明け暮れた。


「ふええええん！！」




しかしほどなくしてダンなめはある違和感に気がついた。

「！？」




「こ...これは！」




「クリスタルの導き！」




「これを順番に拾っていけば！」




「またやり直せる！」




「もう一度グアムの夢を見てもいいんだ！！」




「クリスタルの導きが僕をグアムに連れて行ってくれるんだ！！」




そう言ってダンボールなめこが顔を上げた先に待ち構えていたのは...







黄金なめこ様の宝箱だった。




「すげえええええ！！！！」




「こりゃグアム10回分はくだらねえお宝だ！！」





わーっしょい！！わーっしょい！！




わーっしょい！！わーっしょい！！




「O廣さん！O廣さん！」
「見てください！！この金銀財宝を！！」
「これで100万回グアムに行けますよ！！」





「ほーん」ﾋｮｲ


「けっこうよくできてんじゃん」ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ...


「あ、中身はチョコなんだ」ﾍﾟﾘ...


「なめこのコインチョコレート！！」ﾊﾟﾝﾊﾟｶﾊﾟーﾝ




ダンなめ「.........」




O廣「うんおいしい！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ





ダンなめ「.........」






―ダンボールなめこは―
2度と内職をする気は起きなかった・・・。
人類と菌類の中間の生命体となり、永遠にネット空間をさまようのだ。



そしてグアムに行きたいと思っても行けないので


―そのうちダンボールなめこは考えるのをやめた。


（おわり）



【プライズ】クリアマスコット 第6弾
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【プライズ】コインチョコ
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