2014.1.30
【なめこ漫画化】連載第20回『雨月物語 夢応の鯉魚』
「なめこが文学を楽しくします。」を合い言葉に、『comicスピカ』で大好評連載中の『なめこ文學全集』。
今回でついに第20回となりました!感慨深いです。
これからもなめこさんと楽しく、すばらしい名作文学を皆様に紹介して参りますのでよろしくお願いいたします。
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さて!記念すべき第20回でなめこさんたちが演じる作品は、『雨月物語 夢応の鯉魚(むおうのりぎょ)』です。
作者の上田秋成(うえだあきなり)は江戸時代後期に活動した読本(小説)作家で、読本以外にも俳諧や学問など、さまざまな分野で活躍した知識人でした。
そんな上田秋成が書いた『雨月物語 夢応の鯉魚』は、あるお坊さんが体験した奇妙なお話で、9編からなる怪異小説集「『雨月物語』のうちの1編です。
近世日本文学の代表作と言われる「雨月物語」、その1編をなめこさんと一緒に読んでいきましょう。
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▼むかしむかし、三井寺に興義(こうぎ)というお坊さんがいました。
▼お魚大好き興義は買った魚を琵琶湖に放ち、その様子を描いて名人と知られるほど絵が上手になったんだそうです。
▼あるとき、興義は湖に入って魚たちと遊ぶ夢を見ます。
お魚に囲まれて興義さん嬉しそう。
▼興義は夢で見たことを絵にして「夢応の鯉魚」と名付け、大切にしていました。
...興義さん、泳ぐ魚が好きで好きでたまらない人だったみたいですね。
▼そんなお魚大好き興義ですが、ある年、病にかかり息絶えてしまいます。
...天使なめこさん...おそろしいこ...
ただ、息絶えたにも関わらず胸のあたりはあたたかいまま。
もしかしたらと弟子たちがそのまま見守っていると、3日後に興義は生き返ります。
▼ガバッ
目覚めた興義は弟子達にこう伝えました。
『平の助の殿のところへ行って、宴会をやめてすぐお寺に来るように』と。
平の助の殿をお寺に呼んだ興義は、自分が息絶えていた間に準備された宴会の様子を事細かに言い当てます。
...なぜ興義は、平の助の殿の宴会の様子が分かったのでしょうか!?
そして物語のタイトルとなっている「夢応の鯉魚」の意味とは一体...?
興義が体験した奇妙な物語の真相は、『comicスピカ』No.28をご確認ください!!
▼この表紙が目印です。
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