今年もビーワークスに節分の季節がやってきました。




「ヒャッハー！！」



「汚物と鬼は消毒だああああああ！！」




陽気な掛け声とともに現れたのは、昨年の節分でディレクターO廣の手によって改心したダンボールなめこ改である。


「ほうら、香ばしいお豆がいっぱいだよお」




そう言って各スタッフの口に、年の数とほぼ同数の豆（と思われるモノ）を押し込んでいくのであった。


「さァさァ、まだお豆さん食べとらん子はいないかねえ」



「！？」



「ななななn...なんだアイツ！？」



「恐れ多くもこの俺様が豆を振る舞っているというのに、のんきに漫画なぞ読み腐って！！！」



それは誰もが見紛うことなき鬼であった。



ディレクターO廣との死闘に敗れダンなめの肉体から引きはがされた鬼は、今もこうしてダンなめのデスクに地縛霊として住み着いていたのだ。

ダンなめは気がついていないようだが、実はこの鬼は彼自身の心を映し出した存在でもある。

さしずめ怠惰の鬼とでも言えようか。

「あ〜だりぃ」
「息をするのもめんどくせ〜〜〜」




現在は勤勉と誠実の権化であるダンボールなめこ改にとって、この怠惰の鬼は存在すら許しがたいものであった。

彼は師から受け継いだ妖豆・鬼切丸を鬼目がけて力一杯投げつけたのだ！！


「食らえ！ダンなめ弾丸マシンガン！！」







「ぎょええええええええ！！！」



ダンなめが投げた豆は見事鬼に命中！


「ふ...口ほどにも無い」
「これで俺も一年間安心して暮らしていけるってもんだぜ」



無事鬼退治を果たしたダンボールなめこ改は、安心して自分の机で漫画を読み耽るのであった。





めでたし

めでたし







鬼とは自分の心を映し出す鏡。

己の中に巣食う鬼を退治してみるのも、節分の豆まきの一興かもしれませんね。

今年一年、皆様が健やかに過ごせますよう、お祈り申し上げます。





おまけ（フリー素材）
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