みなさんお待ちかね『なめこ文學全集』の最新話が「comicスピカ」No.21（幻冬舎コミックス）に掲載されています。

今回の掲載作品は堀辰雄原作『風立ちぬ』。



風立ちぬ、


いざ生きめやも。


という一節でも有名な本作は、今月20日に公開される宮崎駿監督のアニメ映画『風立ちぬ』のモチーフのひとつとしても話題になっています。


この小説は作者である堀辰雄の実体験をもとに執筆され、その後映画やドラマとして何度も映像化されている名作中の名作として知られています。
主人公「私」とその恋人（のちに婚約者）「節子」の関係を通して綴られる物語は、風のように過ぎ去る時間の中に生と死を見つめ、人生とは?という問いに向き合った作品です。


ドラマティックな展開も、センセーショナルな演出もありません。
ただ静かに、若い二人の生き様を鮮明に描写していきます。




「風立ちぬ、いざ生きめやも。」


ふと「私」（なめこ）の口をついて出た言葉は、生きることへの漠然とした"不安"と、生きることへの"覚悟"を表す言葉でした。


やがて二人は晴れて婚約。
しかしそんな束の間の幸せに浸る間もなく、節子は病に冒されてしまいます。




それでも健気に愛を育む二人。
手を携え、寄り添い合い、生きていることの悦びを実感しあうのでした。





まるでその一瞬を惜しむかのように...。








なぜなら彼らは知っていたのです。







残された時間があとわずかだということを。






舞台は移り、療養先のサナトリウム。
黄昏に「私」はまだ見ぬ未来の思い出を語りだします。








もうフラグ立ちまくり。






「その時」がすぐ背後まで迫ってきているとしても...それでもはっきりと、互いの心を通わせて生きていることの悦びを噛み締める二人。





そしてその悦びに対して「私」は自問するのでした。





 












私たちの「幸せ」とは。







私たちが「生きる」こととは。







その答えは「comicスピカ」No.21で見つけてください。


▼この表紙が目印です。


店頭に無い場合は取り寄せもできますので、詳しくは書店にお問い合わせください。

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